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TBS日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』第2話レビュー | 逃げ馬というタイトルに感傷的になる回

2106ax001@gmail.com

第2話は、芦毛(あしげ)のロイヤルイザーニャが主役。
競馬ドラマとしての色合いが一気に濃くなってきました。
そして競馬ゲームファンも熱くなる要素もあり、とにかくテンション上がる回です


◽️第2話 あらすじ

耕造(佐藤浩市)に誘われ、ロイヤルヒューマンへ入社した栗須(妻夫木聡)。新設された競馬事業部の専任秘書として動き始めるが、競馬を嫌う耕造の妻・京子(黒木瞳)への気遣いも仕事の一つだった。
一方、息子の優太郎(小泉孝太郎)は「年内に中央競馬で1勝できなければ競馬事業を撤廃する」と父に迫る。調教師との確執で行き詰まる中、栗須は広中(安藤政信)という調教師と出会い、新たな挑戦へと踏み出していく。

◽️耕造は誰に裏切られたのか?

ロイヤルヒューマンに入社したした栗須が社長の耕造に誘われ、山王家の夕食シーンから始まる第2話。
まるで絵に描いたような“超お金持ちの食卓”──執事が登場するあたり、もはや別世界。2011年設定と考えても相当な資産家設定です。

山王耕造の実在モデルは人材派遣会社を経営して、佐藤浩市さんの風貌からするとフサイチの屋号でお馴染みの関口房朗さんかと思ってましたが原作・早見和真氏によると、モデルは特定のオーナーではなく、一番参考にしたのはメイショウでおなじみの松本好雄オーナーとのこと。
松本氏の座右の銘は「人がいて、馬がいて、そしてまた人がいる」
まさにドラマのテーマそのままですね。

そして気になるのは、山王耕造(佐藤浩市)のセリフ。

「裏切るなよ。」

前回に続き、再びこの言葉が登場。
過去に何があったのか──。今後の大きな伏線を感じます。

佐藤浩市のワンマン社長役、もう“はまり役”すぎます。
口調や存在感が、父・三國連太郎さんの『釣りバカ日誌』のスーさん、『マルサの女』の新興宗教の代表役を思い出しました。
ワンマンの血、ここにも。ということは寛一郎もそのうち?


◽️本格競馬ドラマへ突入!

耕造の息子・雄太郎(小泉孝太郎)は、父に言い渡されます。

「一勝できなければ、競馬事業から撤退だ。」

厳しい現実です。
毎年約8000頭が生まれるサラブレッドのうち、未勝利のまま終わる馬が4〜5割。それが現実の競馬界。通常、2歳の夏過ぎから新馬戦というルーキーだけが走るレースで始まり、翌年3歳の9月までが出走できる。

広中調教師(安藤政信)は、ロイヤルファイトとイザーニャの血統資料を見て「血統が面白い」と引き受ける。
しかしこの一言には裏がありました。
広中の実家は牧場で、かつての稼ぎ頭はイザーニャの先祖・マイティプラット
血に導かれた因縁の出会い。サラブレッドは母方の馬の血統が影響してくる。


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◽️レース方針でドラマを引っ張る

勝つ方法は「入れ替え」!?

次走は芝2000m戦。確か前回のドラマも芝のレースだと思いながらドラマが進むとその言葉の意味が判明。
なんと──ドラマの初回で芝のレースを走ったロイヤルファイトではなく、もう一頭の足が曲がったロイヤルイザーニャのレースを入れ替えるという大胆な作戦!


競馬を知らない方に説明すると、中央競馬には芝とダート(砂)のレースがあり、それぞれに適性があって通常は血統で判断されるもの。
一般的には芝=スピード、ダート=パワーと言われます。

脚本の引っ張り方が上手でした。
オーナーと調教師の衝突をきっかけに、スポーツエンタメの王道として盛り上げていく。脚本の喜安浩平さん(舞台『はじめの一歩』など)は、“勝負”の熱量を描くのが得意なのでしょう。
連ドラとしては『グランメゾン東京』を思わせる“問題解決→走り出す”高揚感、塚原演出はさすがの一言です。


◽️ウィニングポストを彷彿とさせる描写!

安川すみれ(長内映里香)遠山大地 (秋山寛貴)調教助手のコメントが完全に「ウィニングポスト」風で思わずニヤリ。
しかも逃げ馬設定!最高かよ!
ドラマにも出演した武豊ジョッキーはその昔、サイレンススズカという稀代の逃げ馬の主戦騎手。「理想の競馬は前半逃げて後半もいい脚で勝つ」と言っていた。天皇賞で骨折、予後不良となりました。
きっと競馬ファンのみならず競馬ゲーマーは歓喜したはずです。イザーニャと同じ芦毛の逃げ馬といえばセイウンスカイですかね。

中山競馬場のレースシーンも見どころ。
馬の周囲がややボケていて、実際のレース映像にCG合成しているようにも見えました。
大型ビジョンの使い方も巧みで、リアルさと臨場感を両立しています。


◽️第2話まとめ

  • 競馬ドラマとして一気に本格化
  • 山王家の過去と「裏切り」の伏線が動き出す
  • 芝・ダートの入れ替え作戦で緊張感MAX
  • 演出・脚本ともに完成度が高く、スポーツドラマとしても一級品

第2話は「競馬の夢」、そして「家族」「血」の物語が重なり合う濃密な回。
競馬を知らない人も、脚本と演出の熱に引き込まれること間違いなしです。
次回はもっと人に寄せたエピソードになる予感──見逃せません!

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ひまね太郎
ひまね太郎
ブロガー/サラリーマン
ゴルフとサウナと温泉と辛いものとマージャンが好きな多趣味のサラリーマンです。

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